私が初めてスマートフォンを利用し始めたのは約6年前です.
現在はスマートフォンという言葉が凄く浸透していますが,日本ではどこのキャリアが発売し始めたか知っているでしょうか?
大勢の人はこう言います.
「ソフトバンクから出たiPhoneが最初だね」
と.
これは物凄い勘違いです.
スマホの定義をPDA+3G回線とします.
Appleが開発したiOSが出るずっと前から,Nokiaが開発したSymbianや,Microsoftが開発したWindowsMobileというOSが発売されていました.
そのOSを搭載した機種こそ,WILLCOMから発売したW-ZERO3になります.
私がW-ZERO3を利用していた約6年前の2005年は,スマホは全く認知されていませんでした.
それどころか,携帯電話としては少し大きいサイズなため,「何そのおっきな携帯?」と,忌み嫌われ,見慣れないスマホを見てよくからかわれていました.
スマホの利便性やアメリカではフィーチャーフォンを利用している人の方が少ない,などの説明をしても「そんな携帯流行らない」とぶった斬られていました.
KDDI(au)に至ってはスマホは今後出さないと明言もしていました.
そんなアウェイな状況下でWILLCOMはW-ZERO3をシリーズ化し,コツコツユーザを増やして行きました.
また,EMOBILEの参入によりスマホ市場は活性化し,他の3大キャリアも重い腰を上げ始めました.
その結果,2010年にはiOSやAndroidが台頭し始め,爆発的に普及しました.
現代はdocomo,au,SoftBankがスマホ市場を独占していますが,日本でスマホを確立させたWILLCOMやEMOBILEを忘れないで欲しいなと思うのです.